お受験の“かず”の問題では、モノのかずを正確に数えられることが基本です。
日常生活のなかでも、袋に入っているキャンディーのかずを数えたり、おかしをお友達とわけたりする場面があるはず。
日頃から、子どもに「かず」について関心を持たせておくことが大切です。お受験の“かず”の問題には、おもに次のようなものが上げられます。
1.計数 :モノのかずを正確に数える。また、たくさんあるモノのなかから、指示され たモノだけを選び、数える問題や(例:しまうまのなかで、右むいているしまうまは、 全部で何頭?)、靴下や手袋など、セットにして一組になるものを使い、かず(人数や
セット数)を答えさせる問題もある(例:カップとおさら、セットにすると何セット できる?)。
2. 同数 :同じかずのモノをみつける。
3. 多少の数 : かずの多い・少ないを判断する。
4. 加算・減算 : モノのかずを合わせる。減らす。
5. 合成 : モノのかずを掛け合わせる(例:バスが2台。タイヤのかずは全部でいくつ?)。
6. 等分 : モノを等分したかずをもとめる(例:キャンディーを3人で分けました。ひ とりいくつ?)。等分したあとの、残りのかずや(例:チーズを5人でわけました。
残りは何きれ?)、不足のかず(例:ピンを3こずつ、3人に分けると、あといくつ足 りない?)を求められる問題もある。
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足し算も引き算も、掛け算も割り算も知らない子どもに、かずの問題を理解させるコツは……
ひとつは、ブロックやおはじきなどを使って、具体的にかずの説明をする。
あるいは、紙にマル○を描いたり、描いてあるマルや絵を消したりしながら説明する。
加算:5+2の問題
マルを描いて数える。最初に5つのマルを描き、さらに2つのマルを描き、全部のマルを数える。
減算:5−2の問題
マルを消して数える、最初に5つのマルを描き、減る数=2つのバツをつけて、バツのついていないマルを数える。
合成:2x4の問題
例えば、「バスが2台。タイヤのかずは全部でいくつ?」の問題の場合。まず1台のバスのタイヤのかず=4つのマルを描く。次に2台目のバスのタイヤのかず=4つのマルも描き加え、全部のマルを数える。
等分:12÷4の問題
例えば、「12個のキャンディーを4人でわけると、ひとりいくつかな?」の問題の場合。まず全部のキャンディーの数=12のマルを描き、それを4つずつマルで囲む。『4つずつ袋に入れてみようね』と声をかけると、子どもにはわかりやすい。最後に袋のかずを数えると答えになる。