お受験の記憶の問題に挑戦してみると、大人より子どもの方がずっと記憶力がいいことに気がつくかもしれません。小学校受験の場合、子どもがひとりで試験問題を読んで答えるということはほぼなく、問題を聞いて、答えなくてはなりません。つまり、問題の聞き取り=問題を覚える必要もあるわけです。
例えば、「公園で子どもが5人遊んでいました。しばらくするとまた2人来ましたが、お母さんが呼びに来て3人帰ってしまいました。今、公園で遊んでいる子は何人でしょう? そのかずだけ黄色のクレヨンでマルを描いてください」。聞いただけで覚えられましたか? 記憶の問題に慣れて、聞く力と記憶力の両方を養ってください。
お受験の“記憶”の問題には、次のようなものが上げられます。
1.記憶 : 最初に絵などを見て、そこに描かれているモノ(動物、野菜、果物、乗り物、道具などいろいろ)や色、かたちを覚える。回答方法は、解答用紙に描かれているモノのなかから、覚えたモノにマルをつける、覚えた色をクレヨンで塗る、同じかたちをブロックでつくるなど。
2.お話の記憶 : お話を聞いたあと、登場人物やお話の内容に関する質問に答える。
3.位置の記憶 : 方眼上に描かれたかたちや、動物などの位置を覚えて答える。方眼はマンションの窓や、地図、座席表などのこともある。
4.リズムの記憶 : タンバリンやカスタネットでお手本のリズムがとられるので、そのリズムを覚え、覚えたリズムどおりにタンバリンなどをたたく。